現代文安定して点数を取れる科目。そのために必要な5つのポイント
現代文で、点数が取れるときと取れないときの差が激しい人、現代文が苦手な人には、理由があります。現代文が苦手な人には、「日本語に触れる機会が少ない」「漠然と文章を読んでいる」「問いに答えていない」「問題パターンを意識していない」といった傾向がみられます。
日本語に触れる機会は十分か
日本語と触れる機会が十分に確保できてるか、という点は大切です。人間は、たくさんの言葉に触れることでその言語を覚えていきます。語彙力そのものや、順節・逆説、仮定・例示・言い換えなど、論理展開に使われる平易な日本語に触れているかどうかも問題になります。
そう聞くとなんとなく難しそうに聞こえてしまいますよね。大丈夫です。硬い文章を読まなければならないわけではありません。テレビ、ネット動画、ラジオ、マンガ、他者との会話、など、何でもよいのです。文章でなくてよいので、日本語と触れる機会を確保しておくことが重要です。映画のナレーション、ドラマの会話、アニメの決め台詞、など映像+言葉でもよいのです。何なら、音楽の歌詞でも構わないでしょう。
例えば、日本人の両親から生まれた外国育ちのバイリンガルの子が、あまり日本語が得意じゃないという話はしばしば耳にします。現代文も、国語も、いわば「日本語」という語学の一種なので、触れる量は一定以上必要です。
文章を読む機会は十分か
日本語で会話する、他社とコミュニケーションをとる、という観点では、必ずしも難しい文章を読む力は必要ありません。しかし、受験となると少し話は違ってきます。問題は文章で出されるからです。そしてまた、大学で何かを研究するとなった場合、過去の資料は紙(文章)であることが多いです。そのため、受験では、どうしても読み書きの能力が求められるのです。
では、次に気を付ける点は何でしょう。そう、普段から文章を読んでいるかどうかです。文字に落とし込まれた日本語に慣れているか、具体的には、書籍、雑誌、新聞、小説、ライトノベルなど、文章に触れる機会は、極力増やした方がよいです。
本文は何を言いたいのか意識して読んでいるか
これは、問題の本文の読み方のことです。何が主題となっているか意識しながら読んでいるかどうか。主張したい・説明したいこと、書き手が何を感じ考えたのか。小説なら情景描写や心理描写、場面が切り替わる部分など。
別の言い方をすれば、文章の「テーマ」は何かを意識して読みましょう。
本文中のキーワード意識して読んでいるか
先に挙げた、筆者の主張やテーマ(小説なら登場人物の意見や行動等)を示すキーワードを意識して読み取ろうとしているか。キーワードとは必ずしも単語ではなく、フレーズや文章であることもあります。漫然と読むのではなく、キーワードやテーマを押さえながら読んでいくことに慣れたら、設問への回答を意識しながら読んでいけるようになります。
問いに答えているか
設問に沿った回答になっているでしょうか。問題文をきちんと読んでいても、聞かれていることに答えていない回答になっていたら、内容は素晴らしくても、答えはバツです。
「部屋が暑いなぁ」と言う人がいたら冷房のスイッチを入れたり、「美味しいものが食べたいなぁ」と言う人に、「和食、洋食、中華、どれがお好みですか」とニーズを探ったりするのは、人間同士のコミュニケーションとしてはとても大切なことです。ただ、紙での国語のテストでは、書いてあることが全てです。
例えば、設問で「なぜ筆者はこう主張するのでしょうか?」と聞かれているのに、本文中に書かれている筆者が主張する理由ではなく自分の意見を書いたりしていないか。「要約しなさい」、と問われているのに、本文中の言葉を使わずに自分の言葉で書いていないか。などに気を付けてみてください。
まとめ
さて、どうでしたか。日本語でのコミュニケーションは上手なのに現代文の点数は悪い人もいれば、全く空気は読めないのにテストの成績は抜群の人もいます。
コミュニケーション能力と文章を読む能力は同じではないこと、問題には解き方があること、などが要因です。さて、あなたはどのタイプでしょうか。
いずれにせよ大切なのは、普段から、日常に出てくる「日本語」に慣れ親しんでおくこと。
そのうえで、江口塾では、どうやれば「点数」を取れるようになるか、その人にあったやり方を見つけるお手伝いをします。
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