まず、自分に合った暗記術を身に付けましょう。すべてはそこからです。 インターネットで簡単に物事が調べられるようになった現在ですら、社会で生きていく上では、最低限の暗記は避けて通れません。
暗記は科目関係なく必要なだけでなく、暗記がそのまま問われる暗記問題や、暗記した知識を基に思考をする問題など、暗記が出来ないと手も足も出ない問題が受験本番で出題されます。
そのため、可能であれば高校2年生までに自分にあった暗記術を身に着けておくと、勉強の効率を向上させ結果として受かりたい志望校合格への近道を辿る事が出来ます。
また、高校2年生よりももっと時間が少ない高校3年生は真っ先に自己流の暗記術を習得できるよう注力しましょう。しかし、いきなり自己流の暗記術を身に着けようとしても何をどう始めていけば良いか分からない方が多いのではないでしょうか?
そこで、本記事では暗記術のベースとなる基礎知識と初歩テクニックを合わせてご紹介します。
暗記の基礎知識!エビングハウスの忘却曲線について
エビングハウスの忘却曲線とは、一度暗記した物をどれだけ記憶出来ているかを覚えている割合と学習後の日数でグラフ化したものです。
このグラフから分かる事は以下の3点です。
- 暗記した物は1時間で56%も忘れてしまう。
- 一日経つと66%も忘れてしまう。
- 一か月後には79%の事を忘れてしまう。
これらを踏まえると、知識を覚えて使える状態にしておくには勉強した1時間後に5分でも良いから軽く復習をする事が大切である事が分かります。
そのため、多くの知識をインプットしてアウトプット出来る状態でい続ける必要がある受験生は、可能な限り勉強後1時間の内に軽くでも良いので復習をするようにしましょう。
思い出せない知識は覚えていないのと一緒
思い出せない知識は、テストで出ても回答することは出来ないため実質覚えていない事と一緒です。
知識を忘れにくくするには、先ほどご紹介したエビングハウスの忘却曲線を意識する事と共に、その知識をどれほど理解出来ているかを言語化し、より知識の理解を深めるために何をするべきかを考えて勉強を進めていく事をお勧めします。
知識の習得には4つのレベルが存在している
知識の習得には、以下の4種類のレベルが存在しています。
- 知識を知っている。
- 知識を理解している。
- 知識を使う事が出来る。
- 知識を第三者に使わせる事を出来させる事が出来る。
この4ステップは、下へ行けば行くほどその知識への理解度が深まっていく事を意味しています。
- 公式の存在や内容を暗記している。
- 公式をどのように使うか話せる。
- 解の公式を用いて試験問題が解ける。
- 他者へ説明し、『理解する』『出来る』のステップに導く事が出来る。
下へ行くにつれ一つの知識で出来る範囲が広がっている事が分かります。
このように、知識の理解度を深める事で忘れにくくなるだけでなく出来る範囲の向上にも繋がります。
そのため、今自分が覚えている知識はどのレベルで次のレベルに届くためには何をすればよいかを目標に勉強していく事をお勧めします。
暗記科目は何かと関連付けて勉強しよう
英単語を勉強する時に、英語の訳と日本語の意味を一対一で暗記する勉強法をしている受験生の方は今すぐ勉強法を見直した方が良いかもしれません。
物事を暗記する時は、覚えたい知識と一緒に関連しているストーリーや図などと一緒に覚えることで、知識を思い出す時のトリガーの役割りを担ってくれるため、ただ知識をインプットしようとするよりも各段に知識への理解が深まります。
その結果、先ほどご紹介した4ステップにおける、知る→理解するのレベルにあがりやすくなり、忘れにくくなるだけでなく知識の理解の深さも出す事が出来ます。
では、実際に英熟語の暗記を例に取ってこの勉強法を試してみましょう。
おすすめの勉強法を使った英熟語の勉強法
皆さんは、put up with と聞いて直ぐに日本語訳を出す事が出来るでしょうか?
これは、英熟語の中でもかなりの頻度で登場するため、回答出来る受験生も多いと思います。
正解は、~に耐える,~を我慢する(=bear,endure,stand,と言い換え可能)です。
これは、我慢しながら耐えて居そうな男性の画像と一緒に英単語が並べてあるだけですが、put up with の意味を視覚的に理解する事も出来るため、ただ日本語とにらめっこして覚えるよりは思い出せるトリガーが一つ多い点が特徴でありメリットです。
もちろん他の科目にも応用することも可能で、生物や建造物等の暗記にはイラストと一緒に覚えると相性が良く、数式や原子表などはテンポやリズム、歴史などはストーリーで覚えると暗記しやすくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した内容のまとめは以下の通りです。
- エビングハウスの忘却曲線に合わせて暗記した内容を再度復習しよう
- 覚えたい知識は知識と関連した物と合わせて覚えよう。
この暗記術を基に効率よく勉強をし、同級生よりも一歩先のステージへ駆け上がりましょう。
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